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お墓Q&A相談

【vol.17】何故広島だけ盆灯ろうを立てるの？

盆灯ろうは広島市とその周辺の独特の習俗です。
　盆灯ろうは六角に組んだ竹に黄、赤、緑、紫、青、オレンジの六色の紙と飾りを貼り付け、お盆にお墓に飾る広島市とその周辺地だけの”風物詩”です。関西出身者が多い当社スタッフの中には、コンビニで初めて盆灯ろうを見て、「広島のロケット花火は凄いな～」と関心していた者も(笑)。

　サイズは大、中、小とあり、最近はペット用のミニサイズも登場しました。価格は500円～1,500円で、初盆用に白い盆灯ろうも売っています。お盆を過ぎると仏様が迷ってはいけないとの理由で墓地管理者によって片付けられます。

　盆灯ろうの由来は、はっきりしたことはわかっていません。一般的には「江戸時代後期、広島城下の紙屋町あたりに住んでいた紙商人の娘さんが若くして亡くなり、両親がその死を悼んで灯ろうを作って墓に飾ったのが始まり」とされています。その後、明治時代にかけて広島市内の寺院に定着していったようです。

　もともと旧市内～太田川流域の浄土真宗(安芸門徒)だけの習俗でしたが、次第に禅宗、法華宗の寺院にまで波及し、宗派を超えた広島市とその近郊の”夏の風物詩”となっています。これは通婚圏の拡大や車社会を迎え、帰省の折、盆灯ろうを持ち帰るようになったため、周辺地域へ広がったのだと考えられています。

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